入局・研修案内

脳神経外科医をめざす研修医の先生方へ

現代社会から必要とされる、臨床能力の優れた信頼される脳神経外科医の育成をめざして

教授 辛 正廣


帝京大学医学部附属病院
脳神経外科
教授 辛 正廣

 皆さん、はじめまして。私は、脳神経外科講座、主任教授の辛 正廣(しん まさひろ)と申します。私が、脳神経外科医となることを志し、研修を開始した頃は、手術を少しでも多く経験し、一日も早く、一人前の外科医となりたいと思っていました。しかし、同時に、「もっと、効率的に、脳神経外科手術の技術を修得することができないものか」とも考えていました。それからしばらくして、脳神経外科手術の高度な技術を目の当たりにした時に「外科医の技量や手術中の瞬時の判断によって患者さんの運命を左右していいものなのか」とも考えるようになりました。こうしたことから、先端医療技術を駆使することで、難しい手術の何が難しいのかを科学的に分析し、“効率的” に学び、修得できるようにするためのシステム開発を研究し、現在に至っています。現時点で、私がたどり着いた答えは、手術シミュレーションや実際の手術機械を使用した体験型トレーニングプログラムです。また、実際の脳神経外科手術でも、基本となる顕微鏡下での手術と共に、内視鏡や外視鏡などを駆使した、鏡視下手術を導入し、また、脳血管障害の分野では、脳血管内治療を軸とした、脳卒中診療を行うことで、治療の低侵襲化と、効率化を達成しています。

 皆さんが、帝京大学脳神経外科プログラムの元、効率的に研鑽を積み、“臨床能力” に優れた、多様性のある、脳神経外科医、または神経科学者として、活躍することを、心より願っています。

教授 庄島 正明


教授 庄島正明

 私達の脳神経外科の特色は、患者さんの体の負担を抑えつつ、最大限の治療効果を発揮する「低侵襲脳神経外科」です。脳血管内治療は国内では1990年末ごろから発達し始めましたが、私は2004年頃より修練を開始しているので、第2世代もしくは第2.5世代にあたります。第1世代の先生から教えを受けつつ、それらの先生が手を出せなかった頚動脈の慢性閉塞を再開通させる方法や、太い血管から急角度で分岐する細い血管にカテーテルを誘導する方法を編み出したりしてきました。2010年頃からは自らの修練とともに後進の指導にも携わるようになり、現在までに2500以上の症例で修練中の先生方とともに治療を行ってきました。困難な脳動脈瘤の治療を可能にするために、コンピューターシミュレーションを用いた血流解析を行ったり、カテーテル治療の安全性を向上させるために術者がどこに注意を払いながら手技を行っているかをアイトラッキングでモニタリングしたり、カテーテル技術の習得を促進するための血管モデルを用いたりしています。これから、皆様とともに、「低侵襲脳神経外科」の発展と普及に携われることを楽しみにしています。